口腔ケアと感染性心内膜炎

心臓の病気には、歯科と関連が深いものがあります。心臓の弁や心内膜に細菌が付着して起こる感染性心内膜炎です。

心臓には上下左右に分かれた4つの部屋があり、血液が逆流しないように各部屋の出口には弁がついています。その弁がうまく閉じない、開かない病気を弁膜症といいます。心内膜炎は発熱や倦怠感、息切れなどの心不全症状を伴い、脳卒中を起こす原因にもなります。心内膜炎を発症するきっかけとして歯科治療があります。

大量の菌が血液に入りやすいため、弁膜症の人の虫歯治療ではあらかじめ抗生物質を服用してもらい予防することがあります。

弁膜症は生活習慣が直結するものではなく、生まれつきの人や、加齢とともに弁が硬くなって起こる人もいます。健康診断で弁膜症の疑いや心雑音を指摘された方は特に注意が必要です。

 

2019年11月13日