口腔ケアと心疾患

口腔ケアと虚血性心疾患について

歯周病の人は虚血性心疾患の発症リスクが高くなり、逆に虚血性心疾患や冠動脈の異常がある人は歯周病になりやすいことがわかっています。これは、歯周病原因菌や毒素が炎症を引き起こし、粥状硬化を進める働きがあるため。実際に、血流に乗って冠動脈に入ったPg菌が血管内皮のプラークから検出されています。

問題になる歯周病原因菌は歯肉組織の傷から侵入して、全身に運ばれていきます。歯肉に傷が出来る最大の理由は歯磨きです。歯磨きの後20~30分くらいは誰でも菌が入り、一時的に血液に菌がいる状態になるのですが、健康な人はそれらを難なく退治して数十分の間には菌がいなくなるということを繰り返しています。出血するほどの強いブラッシングは、菌の侵入を出来るだけ防ぐ意味でもしないほうがよいのです。

2019年11月07日